雪の吹きだまりの対策方法を紹介!吹きだまりが起きる原因と場所、メカニズムを徹底解説

「雪の吹きだまりの対策方法がわからない」

こんな人の悩みに答えてます。年々、積雪量が増え、憂鬱になる冬。雪の吹きだまりに困っているのではないでしょうか?

本記事では雪の吹きだまりの対策方法を紹介します。合わせて、雪の吹きだまりができる原因や起きやすい場所を解説!対策方法を知るだけでなく、雪の吹きだまりが起きる原因、起きやすい場所を知っておくことで、これからの冬を簡単に乗り越えていきましょう!

札幌在住、40代男です。「マイホームと家族を守りたい!」がモットーで防災について勉強しています。家族と家、両親を守るため勉強した防災の知識を発信しています。周りの人を守るため、一緒に防災について学んでいきましょう!

雪の吹きだまりの対策方法2選

雪の吹きだまりの対策方法は2つ。

  • 除雪作業を行う
  • 防雪柵を設置する

以上の対策をすることで、吹きだまりが出来るのを防止できます。

詳しく見ていきましょう!

対策方法①除雪作業を行う

雪の吹きだまりを対策するには、日々の除雪作業が最も効果的です。

なぜなら、誰にでも行える作業であり、無駄な出費を抑えられるから。除雪作業はスコップがあれば行えるので、新しく専用の道具を買う必要はありません。そのため、余計な出費をせずに済むわけですね。

そもそも雪の吹きだまりとは、風によって吹き寄せられた雪が積もった場所、またはその場に堆積した雪のことを指します。こまめな除雪作業をすることで、雪の吹きだまりの問題を最小限に抑えられます。

対策方法②防雪柵の設置

防雪柵を設置することで、雪の吹きだまりを対策できます。

防雪柵とは、鉄道上や道路上に降り積もる雪を風の力で飛ばし、吹きだまりや視程障害を防ぐ柵のことです。そのため、この対策は家庭向きではなかなか難しいです。

防雪柵は道路の脇に設置されており、風の向きを変えて道路上の雪を振り払います。道路上に雪が積もると、交通障害が起こりかねません。

毎回、除雪作業を行うのも大変です。防雪柵はそんな雪の吹きだまりで起こる障害から、私たちを守ってくれている訳です。

以上の2点が対策方法ですが、重要なのは日々の除雪作業。

誰にでもできる対策であり、難しい作業や工程もないです。お金がかかることも無いですし毎日の積み重ねが雪の吹きだまりを防止してくれます。

雪の吹きだまりができる原因

雪の吹きだまりができる原因は、風です。

風に吹かれた雪が行き場を無くし、堆積していくことで吹きだまりが発生します。

特に、水分量が低い雪だと風に飛ばされやすいです。北海道や東北地方といった気温の低い地域でよく見られ、吹きだまりが起こりやすい雪の特徴ですね。

雪の吹きだまりができやすい場所

雪の吹きだまりができやすい場所は主に2ヶ所あります。

  • 風が通りにくい場所
  • 雪堤のある道路

なぜ雪の吹きだまりができやすいのか解説していきましょう。

①風が通りにくい場所

雪の吹きだまりは、風によって運ばれてきた雪が積もってできる現象です。

そのため、風が通りにくい場所、風が吹かない場所に雪が運ばれると、どんどん堆積していってしまいます。

風の通りにくい場所は、建物が障害物になっていることが多いです。

建物により風の通り道が塞がれ、勢いが弱くなってしまいます。

除雪作業をする際は建物の周りを入念に行いましょう。

②雪堤のある道路

雪堤とは、道路の路肩につくられる雪の層のことを指します。

道路に積もった雪を除雪する際は、雪を路肩に寄せて道幅を確保し通行できる道を作ります。そうすると、自然に積もった雪と合わせて路肩に大きな雪山ができるんです。これが雪堤と呼ばれています。

雪堤があることで風の通り道が塞がれて、雪の吹きだまりができる原因に。

この雪堤を無くすために設置されているのが防雪柵という訳ですね。

雪の吹きだまりによる危険性

雪の吹きだまりは、人々に危険をもたらす可能性があることを覚えておきましょう。

雪の吹きだまりができやすい場所は2ヶ所ありますよね。

  • 建物によって風が通りにくい場所
  • 雪堤のある道路

以上の2ヶ所です。

この2ヶ所には、それぞれ違った危険性があります。

それぞれ解説していきましょう。

ケース①建物によって風が通りにくい場所

雪の吹きだまりが建物の周りにできた場合、以下の危険性があります。

  • 出入り口が塞がれる
  • 避難経路や緊急時に困る
  • 暖をとれなくなる
  • 落雪、転落による体への怪我

風が通りにくい、または通らない場所には雪の吹きだまりができます。

住宅はまさにその例でしょう。

玄関口付近や窓の周りは雪の吹きだまりが発生しやすく、外へ出る際の経路を塞いでしまうんですよね。

そのため、緊急時に外に出ることができない危険性があります。

暖をとれなくなるというのは、エアコンの室外機や石油ストーブの排気口が雪の吹きだまりによって塞がれてしまうことを指しています。

エアコンも石油ストーブも使えないとなると、体を温める手段が限られてしまい、自分の身に危険が及んでしまいます。

雪の吹きだまりが発生するのは、雪が多く降り積もる寒い地域。

となると、暖をとる手段がなくなるのは死活問題といえるでしょう。

雪の吹きだまりを除雪する際にも危険性が潜んでいることを覚えておきましょう。

屋根からの落雪や雪に隠れた用水路への転落により、人体にも被害を及ぼす危険性がありますよ。

そのため、除雪作業をする際は以下の点に気を付けて作業しましょう。

  • 複数人での作業をする
  • ヘルメット、滑りにくい靴の装着
  • しっかり目視で積雪量、道を確認する

ケース②道路に雪の吹きだまりができた場合

道路に雪の吹きだまりができた場合は以下の危険性があります。

  • 道幅が狭まり、運転が困難になる
  • 立ち往生になり、衝突事故になる
  • 車が雪の吹きだまりに突っ込む

それでは解説していきます。

道路に雪の吹きだまりができると、運転が困難になります。積もった雪が道幅を狭め、普段通りの運転ができなくなるんですよね。その結果、車が立ち往生する事態になり、衝突事故につながる危険性があります。積もった雪によるスリップの危険性もあるので、運転は慎重に行いましょう。

雪の吹きだまりに車が突っ込むという危険性もあります。これは雪が風に運ばれることで、視界を悪くするホワイトアウトも関係しており、視界不良により車が吹きだまりにハマってしまうのです。

車が雪の吹きだまりに突っ込んで埋まってしまった場合は、一酸化炭素中毒になる危険性があるので下記のことを速やかに行いましょう。

  • 車のエンジンを切る
  • マフラー付近の雪を除雪する
  • 車から出られない場合、毛布や服で暖をとり体の冷えを守る

車よりも自分の命。身を守る行動を心がけましょう。

雪の吹きだまりにはこのような危険性が潜んでいるのです。

雪の吹きだまりができるメカニズム

雪の吹きだまりができるのは、吹雪など雪が風に舞い上がり、建物など風を遮るものの周囲や風が通りにくい場所に堆積していくからです。

空気中に舞った細かい雪の粒子が風による動きを止め、その場に積もっていくことで吹きだまりが徐々に大きくなっていきます。

風が吹いた後は雪の吹きだまりができやすいので、除雪作業を入念に行うようにしましょう。日々の除雪作業が雪の吹きだまりを防ぐ近道ですよ。

まとめ

雪の吹きだまりに困っている人のために、どうすれば対策できるのかをまとめました。

  • 除雪作業を行う
  • 防雪柵を設置する

以上の2点が雪の吹きだまりの対策方法として最適でしょう。防雪柵に関しては、鉄道や道路に用いられることがほとんどなので、家庭向きなのは除雪作業ですね。

また、雪の吹きだまりができる背景も解説しました。

  • 雪が風によって運ばれることでできる
  • 建物による風が通らない場所や雪堤のある道路にできやすい

対策方法を知るだけではなく、雪の吹きだまりができる背景を知ることで未然に防ぐことができるでしょう。毎年、訪れる冬。その度に憂鬱になるのではなく、しっかりと対策を立てて雪の吹きだまりに負けない冬を過ごしましょう。

データ出典元1:https://www.jstage.jst.go.jp/article/seppyo1941/62/1/62_1_41/_pdf

データ出典元2:https://www.jstage.jst.go.jp/article/seppyo1941/62/1/62_1_41/_pdf