防災グッズは車に保管すべき?車載時の注意点とおすすめ非常食とグッズの紹介

防災グッズ

近年の日本では大きな地震や台風、水害などの自然災害が多く発生しており、防災グッズを車に保管するべきかどうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

防災グッズを車に保管しておくことで、車に乗っている時に災害が起きたり、車を避難場所として活用したりといった非常時の様々なケースに対応できます。

この記事では車に保管しておくべき防災グッズや、保管の際に気を付けたいポイントについて詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

札幌在住、40代男です。「マイホームと家族を守りたい!」がモットーで防災について勉強しています。家族と家、両親を守るため勉強した防災の知識を発信しています。周りの人を守るため、一緒に防災について学んでいきましょう!

【結論】防災グッズは車にも保管するべき

乗車時に災害に遭う恐れがある

結論として、防災グッズは車にも保管するべきです。

車に防災セットを保管しておくと、長時間車の中で身動きが取れなくなってしまう事態に備えることができます。自宅に防災グッズがあるから大丈夫と思っていても、通勤やおでかけで車に乗っている時に災害が起こるかもしれません。

車の乗車時に災害に遭った場合、渋滞に巻き込まれる可能性が高まります。自然災害によって道路が寸断されたり、停電で信号が作動しないことも起こりうるでしょう。

また、救急車や消防車などの緊急車両が優先され、一般車両の通行規制が引かれることも考えられます。

突然被災してしまった際に自分や大切な人達の命を守るためにも、基本の防災セットを車にも揃えておく必要があります

車は災害時の避難場所になる

災害時に自宅が被災した場合、車自体が避難場所になる可能性もあります。

被災した際に避難所で寝泊まりするのではなく、「ある程度のプライバシーが守られるから」、「子供やペットがいて、他の避難者の迷惑になるから」などの理由から、車を避難場所に選ぶ方も珍しくありません。

いざという時に避難場所として活用するためにも、防災グッズを常備し、いつでも車中泊ができる状態にしておくことが大切です。

車に保管する上で気をつけたい注意点

高温化

夏場は車内が50度以上になる婆もあります。

真夏は車内が高温になり、熱に弱いものだと劣化して使用ができなくなる場合があります。ラジオライト、モバイル充電器などの機械製品を車内に置いたままにすることは避けましょう。

また防災グッズによっては乾電池式のものも多くありますが、乾電池は正しく保管しないと液漏れや破裂の恐れがあるので、車内保管は大変危険です。

食料品の場合、非常食や保存水の多くはパッケージに常温保管という記載のみで、車内で長期保管できるかどうか分かりづらいことも。車に保管するための非常食や保存水を選ぶときは、耐温度域の上限が高く、車載用であることが明記された商品を選ぶと安心です。

非常食の賞味期限

車に常備する食料品は、品質劣化に注意しながら適宜入れ替えをする必要があります。非常食の中には5年~10年ほどの長期保存ができるものもありますが、永久ではありません。長期保存ができるからといって安心せず、定期的に消費期限を確認する習慣をつけましょう。

保存期間が目に入るよう大きくパッケージに印刷されたものや購入日を記入できる食料品が便利です。

車に保管しておくべき防災グッズ

いざという時のために車に保管しておきたい防災グッズをご紹介します。保管スペースが限られるためたくさんの防災グッズを揃えることは難しいですが、2~3人分用意しておくと安心です。ご自身の車のスペースを考えながら、参考にしてみてください。

日中に車内で過ごすことになった場合、水分補給は欠かせません。通常の水は賞味期限が短く管理が手間になってしまうため、災害備蓄品として年単位で保存ができる保存水を選びましょう。

2Lのペットボトルは保管スペースが少なくて済みますが、水を飲む時に紙コップが必要になります。直接飲むことができる500mlのペットボトルの方が便利です。

備蓄水については下記記事もおすすめです。

食料

大規模災害でライフラインが止まった場合、数日間は救援物資が届かないことが予想されます。そうした事態のために、家の中だけでなく車内にも最低限の食料を保管しておくと安心です。

ガスや電気が使えなくても調理可能なタイプや、常温でもおいしく食べられるタイプのものもあり、調理が限られる車でも簡単に食べられます。

ただし、車内は温度変化が激しく、特に夏場は食料が傷んでしまいます。車内での長期保管を想定していない非常食や保存食の保管には注意しましょう。

簡易トイレ

携帯タイプは、片手で持ちながら直接排泄するタイプの商品です。便器がない場所でも使用できる携帯タイプは、サイズが小さいためかさばらず持ち運びに適しています。

災害発生時に車内に閉じ込められたり、避難場所にトイレがない可能性もあります。最低でも3日分、家族の人数分の簡易トイレを用意をしておくと良いでしょう。

手回し式ラジオライト

手で回して充電できる防災ラジオは、乾電池やコンセントがなくてもラジオを聴くことができて便利です。災害時の情報収集としてスマホも役に立ちますが、充電の減りを抑えるためできる限り使用を控えたいもの。

電力の供給が絶たれても手回し式であれば使用できるため、非常時に重宝します。さらにライト機能付きであれば懐中電灯としても使用できます。

モバイル充電器

災害関連の情報収集や安否確認の連絡など、災害時に必需品であるスマートフォン。常に電源が確保できるとは限らないため、モバイル充電器を選ぶときはできるだけバッテリー容量の大きいタイプを選ぶと安心です。非常時用として手回し式や、ソーラーパネルで充電できるタイプもあります。

ただし、モバイル充電器は高温状態での保管には向かないため、車に乗る際に持ち込むようにしましょう。シガーソケット用USBポートなど、車内にもスマホを充電するためのグッズを備えておく必要があります。

アルミ温熱シート

災害時に車で待機する際、エンジンを切って待機することも多く、エアコンの使用ができません。真冬に災害が起こった際、車内で寒さをしのぐためにもアルミ温熱シートを保管しておくと良いでしょう。

普段から車内にブランケットなどを用意している方は多いかと思いますが、寒さ対策としてしっかりと揃えておくと災害時に役立ちます。

ホイッスル

周囲の方へ自分の居場所や存在を知らせるときに役立つアイテムがホイッスル。車で移動中に災害が発生した場合、車が障害物にぶつかって変形したり、冠水した道路に進入して動けなくなったりする可能性があります。自力で車から脱出ができないような場合に、周囲に助けを求めるために使います。

座席から動けなくなるリスクを想定して、ホイッスルを車に保管する際は手に届く位置に置いておくようにしてください。最低でも運転席に1つ保管しておくと良いでしょう。

レインコート

レインコートは、雨除け以外にも防寒着や、毛布代わりに使え、一つ車に置いておくと心強いアイテム。

雨などで体を濡らしてしまうと低体温症などの発症にもつながるため、防水性や動きやすさに優れた防災用レインコートがおススメ。夜間や雨天でも目立つ色を選ぶこともポイントです。

まとめ

自然災害はいつどこで起こるか予測ができません。そのため、家だけでなく車にも、水や食料などの生活物資や避難用、寒さ・暑さ対策などの防災グッズを保管する必要があります。

また、防災グッズの備えと安全な駐車場所が確保されていれば、車は安心できる避難場所としても活用できます。

車載用の防災グッズの注意点に気を付けながら、できることから準備してみてはいかがでしょうか。