防災グッズの置き場所はどこ?最適な場所と必要な防災グッズも紹介!

防災グッズ

防災グッズを購入したはいいものの、部屋の隅にダンボールごと置きっぱなしになっていませんか?

防災グッズはいざというときに利用できるように「置き場所」も重要です。

本記事では、防災グッズの最適な置き場所を紹介します。一軒家とマンションでも最適な置き場所が変わりますので、緊急時に困らないように配置しておきましょう。

「防災グッズをまとめたリュックを玄関に置いている」という方にも改善の余地がありますので、最後までお読みいただければと思います。

札幌在住、40代男です。「マイホームと家族を守りたい!」がモットーで防災について勉強しています。家族と家、両親を守るため勉強した防災の知識を発信しています。周りの人を守るため、一緒に防災について学んでいきましょう!

防災グッズの最適な置き場所

まず結論として、防災グッズは1ヶ所にまとめずに、分散して保管することが重要です。

置き場所は分散して保管しよう

当然のように、1ヶ所に全ての防災グッズをまとめている方も多いと思います。しかし、それでは緊急時に必要なグッズを手元に用意できない可能性があります。

最低でも2ヶ所以上に分けて、防災グッズを配置しなければなりません。

災害時にどれかを確実に取れるようにするため

置き場所を分ける理由は単純で、「リスク分散」のためです。

玄関にまとめて置いても、緊急時に玄関まで移動できるとは限りません。地震で蛍光灯が落下して、とても廊下を歩ける状態ではないということも考えられます。

2ヶ所以上に分散して防災グッズを配置することで、緊急時に防災グッズを取り出せないというリスクを分散することができます。

また、防災グッズによって最適な保管方法も異なってきます。高温な場所に保管することで食材が腐ってしまったり、多湿な場所に保管することで衣類にカビが生えてしまうこともあります。

「緊急時の取り出しやすさ」「長期的保管」という観点で、適切に分散して防災グッズを保管しましょう。

防災グッズ別の最適な置き場所の紹介

分散の重要さがわかったら、実際にどこに防災グッズを配置するか決めていきましょう。

全体的なポイントとして「誰でもわかる、取りやすい場所に置く」「高い位置ではなく、なるべく低い位置に置く」ということは意識しましょう。緊急時には自分が使えるとは限りませんので、小さい子供でもわかり、取り出せるようにするのがポイントです。

防災グッズごとに、最適な置き場所を紹介します。

①水、食料は玄関や廊下に置く

場所をとり、重い非常食(水・食料)は玄関や廊下に置くのがオススメです。

玄関や廊下は生活の中で、家族全員がよく通る場所で、いざという時に持って避難しやすいためです。押入れの奥にしまっておくと、いざという時に取り出しづらくなってしまいます。

また、一番重要である食料を玄関や廊下に置いておくことで、「非常食の場所」が家族の共通認識になります。自分がいない時にも家族が対応できるように、よく通る・目に付く場所に水・食料を配置しましょう。

水の備蓄については下記記事も参考にしてください。

関連記事:備蓄水に最適な水の種類と量は?保管する際の注意点についても解説

②着替え、雨よけ、寒さ対策はクローゼットに置く

着替え・雨よけ・寒さ対策グッズなどは、クローゼットに置くのがオススメです。同系統のものをまとめて保管することで、置き場所を忘れにくいです。普段使うことのない防災グッズは置き場所を忘れてしまいがちですが、クローゼットにまとめておけば、入っているものと併せて覚えておくことが容易になります。

具体的には、数日分の衣服、下着、レインコートまたはウインドブレーカー、カイロ、寝袋、ガスコンロなどをまとめておくといいでしょう。

③装備品やライトは寝室に置く

身につける装飾品やライトは寝室に置くのがオススメです。寝室は一般的に、在宅中に1番滞在時間が長くなる部屋です。睡眠中に災害が起きることもあるため、枕元に防災グッズをおいているという人も多いでしょう。すぐに身に着けられることを考えると、装飾品などは寝室に置くのがいいでしょう。

具体的には、防災ヘルメット、スリッパ(床に破片が広がり歩けないことに備えて)、懐中電灯、笛(入口が塞がれた時に助けを呼ぶため)、ラジオなどが挙げられます。

防災グッズの置き場所は一軒家とマンションで変わる

防災グッズの置き場所の最適配置は、一軒家とマンションでも異なります。

「一軒家」は様々な場所に分散し、「マンション」は玄関をメインにまとめるのがオススメです。

一軒家は玄関や物置、2階を使う

一軒家は置き場所が広くなりやすい傾向があります。庭や物置、上階がある一軒家も多いからです。防災グッズごとの最適配置の基本に基づき、分散して防災グッズを置きましょう。

さらに、屋外の物置がある場合は物置に予備の防災グッズを置いておき、2階にも衣類や非常食を少量準備しておくと安心です。1階が浸水になることや、物置まで移動できないことなども想定し、「分散」配置を行いましょう。

マンションは玄関をメイン、その付近の収納を使おう

マンションは基本的に住居スペースが1フロアのみのことが多いので、玄関をメインに配置すればいいでしょう。

防災グッズの置き場所を分散するのは変わりませんが、避難する動線が基本は玄関になるため、置き場所の中心も玄関になります。玄関近くに置くことで、移動時間の短縮にも繋がります。

マンションでも低層階に住んでいる場合には、ベランダに一部の防災グッズをまとめておくのもいいでしょう。

防災グッズの置き場所に車はどうなの?

防災グッズをまとめて車に保管している人もいますが、「リスク分散」の考えに基づき、あまりオススメできない方法になります。

様々な場所に置かないとリスクが大きいことに加えて、「積める量が限られる」「温度の変化が激しい」という問題点もあります。

積める量が限られる

車には積める量が限られます。防災グッズ全てを車に入れると、本来の車の収納量を損なうことになりますし、車の重量が悪くなり、普段の燃費も悪くなります。

車に空きスペースが多い場合、緊急用の電源や外泊用のグッズなどを置いておくのであれば、問題ないでしょう。

温度の変化が激しく置ける防災グッズが限られる

車は夏場には高温になりやすく、置けるグッズが限られます。衣類などは問題ないですが、食料品などを保管しておくと、腐ってしまうことがあります(非常食には、高温でも問題なく保存できるものもありますが)。また、プラスチック製品なども劣化が早くなります。

分散保管場所の1つとして、少量置いておく程度に留めたほうがいいでしょう。

本当に必要な防災グッズ一覧

改めて、本当に必要な防災グッズ一覧をまとめておきます。

こちらに挙げたものをチェックして、不足する場合は購入しておくようにしましょう。

防災グッズ チェックリスト

  • 食料
  • 着替え
  • 雨よけ(大きなブルーシート等で代用可)
  • 寒さ対策(ウインドブレーカー、毛布、カイロなど)
  • 装備品(スリッパ、軍手、笛、ラジオなど)
  • ライト、懐中電灯

また別記事で防災グッズでいらなかったものを特集しています。こちらも参考にしてください。

関連記事:防災グッズでいらなかったという意見が多かったアイテム6選|防災グッズを用意するコツと防災リュックに入れるべきものを紹介

まとめ:防災グッズの保管場所を分散させる

防災グッズの置き場所についての注意点を紹介してきました。

住んでいる住居・家族構成・防災グッズの量などによって保管方法は変わりますが、重要な考え方は「分散」して配置するということです。

防災グッズの置き場所を分散することで、「いざという時に、使えない」という状況を避けることができます。

防災グッズのオススメ保管場所

  • 食料品…玄関や廊下など目立つ場所
  • 衣類、寒さ対策…クローゼットなどにまとめて保管
  • 装飾品、ライト…寝室でいつでも取り出せるように

※車に保管する場合は、高温になることを考え少量にしましょう。

家の中の防災グッズの場所を確認し、最適な場所に置き直すことから防災対策を始めましょう。